地域に必要とされる企業を目指して

佐藤林業は、木材の伐出事業を展開する企業として着実に成長を続けています。創業は昭和38年であり、半世紀以上この秋田県で活動しているということになります。その間、高度成長期やバブルの崩壊、TPP問題、外国産材の輸入による国産材の長期にわたる木材価格低迷の問題等、決して順風満帆と言えることばかりではありませんでした。その中で原動力となったのは創業以来、脈々と受け継がれている「挑戦心」「信義を重んずる心」です。福沢諭吉が執筆した「商人の道」の一節に、「商人は不安定こそ利潤の源泉として喜ばねばならぬ」という言葉があります。この言葉の通り、逆風の時代にあっても、人々の豊かなくらしの創造に貢献するという使命を忘れず、新たな道を模索することで、ここまで続けてくることができました。

木を切るというと環境破壊のイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし適齢期を過ぎた木は二酸化炭素を吸収することもなく、他の若い木の成長を妨げる可能性があります。管理のもと、木を伐り、有効に利用し、新しい木を植えるという循環は森を守ることにつながるのです。佐藤林業はこの森林サイクルを守り、人の生命や生活に不可欠である森を守るため、日々向き合っています。アジアの片隅の日本という国のさらに片隅にある秋田県という小さな地域ではありますが、より一層地域に根差し、「100年後の森をつくる」という経営理念を達成するために尽力していきたいと考えております。

創業100年を目指して、挑戦を続けてまいります。

代表取締役 佐藤 修